ASILの設定基準

要求

要求のASILの決定

要求のASILは以下の優先度で決定されます。より上位の設定があれば、下位の設定よりも優先して利用されます。

1. 図上やプロパティビューから要求に直接設定したASIL

以下の画像のように要求に直接設定したASILが最優先されます。

このASILの設定はデコンポジション後や安全コンセプト図に安全目標を設定した後でも可能です。

../../_images/config_requirement_asil_in_diagram.png
../../_images/config_requirement_asil_in_property_view.png

2. デコンポジションによるASILの設定

デコンポジションの詳細は デコンポジション をご覧ください。

デコンポジションを複数回行った場合は、最後に行われたデコンポジションにより設定されたASILが優先されます。

3. 図への安全目標の設定

安全コンセプト図にASILを設定した安全目標要求を設定すると、図上の要求のASILに安全目標要求のASILが設定されます。

図の安全目標を複数設定した場合は、最も高いASILが優先されます。

../../_images/set_safety_goal_1.png
../../_images/set_safety_goal_2.png

要求のコピーペースト

同一の図上にコピーペーストした場合は、ASILが引き継がれます。

他の図へコピーペーストした場合は、ASILは引き継がれません。 ペースト先の図に安全目標が設定されている場合、その安全目標のASILが反映されます。

../../_images/copy_paste_requirement_in_other_diagram.png

エレメント

自身または配下のエレメントにアロケーションされている全ての要求から最も高いASILが設定されます。

図から削除されているなど図に表示されていない要求もアロケーションされている場合は、ASILの評価の対象となります。

../../_images/delete_requirement_from_diagram.png