ステレオタイプのカスタマイズ¶
SCDLでは下記のプロパティファイルを編集することにより
ステレオタイプやステレオタイプごとの要求の色などをカスタマイズすることができます。
%USER_HOME%/.astah/systemsafety/SCDLStereotypes.properties
この設定ファイルを配布、配置することでチーム内で設定を共有することができます。
ステレオタイプの設定¶
astah* System Safety を起動すると、デフォルトの設定で SCDLStereotypes.properties が自動で作成されます。
一旦自動で作成した後、テキストエディタ等で編集することで簡単にカスタマイズすることができます。
設定例¶
次の設定は以下の図の 要求1
に適用されています。
fsr.name=FunctionalSafetyRequirement
fsr.general=SafetyRequirement
fsr.keyword=FSR
fsr.default=true
fsr.color=#99CDFF
fsr.interaction_color=#FF0000
fsr.order=4
設定項目の概要¶
ステレオタイプを示す文字列
ステレオタイプを識別する文字列です。
他のステレオタイプと重複しないようにしてください。
設定項目名
プロパティの設定項目名です。
name (必須)
ステレオタイプの名前です。
スペースを空けず続けて設定してください。(例:FunctionalSafetyRequirement)
general (必須)
ステレオタイプの汎化(継承)の関係の親ステレオタイプの名前(name)を指定します。
要求
SafetyRequirement などの親ステレオタイプの名前、または親がない場合は RequirementType を指定してください。
要求グループ
SafetyMechanism などの親ステレオタイプの名前、または親がない場合は RequirementGroupType を指定してください。
エレメント
親ステレオタイプの名前、または親がない場合は ElementType を指定してください。
keyword (必須)
図上に表示するステレオタイプの略称です。(例:SafetyGoalであれば SG など)
default (任意: デフォルト値は
false
)モデルを新規作成した際に暗黙的に適用したいステレオタイプの場合は true を指定してください。
同じ種類のモデルに適用可能なステレオタイプ群のうち、ひとつだけに指定することができます。
color (任意 : デフォルト値は システムプロパティの設定値)
ステレオタイプを適用した図要素の背景色です。
16進数のRGBカラーコードで設定してください。
例えば赤色にする場合は
#FF0000
と設定してください。interaction_color (任意:デフォルト値はなし)
※要求にのみ設定できます。
要求から出力するインタラクションの線色です。
16進数のRGBカラーコードで設定してください。
例えば赤色にする場合は
#FF0000
と設定してください。order (任意: デフォルト値はなし)
ステレオタイプを表示する順序を、 3 や 10 などの整数値で指定します。
値が小さい方が先に表示されます。また、未指定の場合は末尾に順不同で表示されます。
abstract (任意: デフォルト値は
false
)汎化の関係の親としてのみ登場する抽象的なステレオタイプの場合に true を指定します。
true を指定すると、そのステレオタイプは非表示になり、モデルに適用できなくなります。
事前定義ステレオタイプ
以下のステレオタイプは SCDL メタモデルに事前定義されたもので、 name と general は変更できませんが、 それ以外の表示色などは SCDLStereotypes.properties でオーバーライドすることができます。
SafetyRequirement (general=RequirementType)
要求が、重み付け(ASIL)を評価できる安全要求であることを示します
SafetyGoal (general=SafetyRequirement)
要求が、重み付け(ASIL)を定義できる安全目標であることを示します
NonFunctionalRequirement (general=RequirementType)
要求が、デフォルトで「エレメントの配置先が未決定」であることを示します。
設定値
ステレオタイプの各プロパティの設定値です。