GSN - Goal Structuring Notation ツール


議論をモデル化、可視化する
GSN(Goal Structuring Notation)を用いて、議論の目標、文脈、ソリューションとそれらの関係をモデル化し、議論構造を可視化します。
自動車や航空鉄道、医療の安全性に関する論証を記述するアシュアランス・セーフティケースやセキュリティ脅威分析の効率化、ソフトウェアレビューのプロセス改善など幅広く活用できます。
[対象製品]   



GSNとは?


GSN(ゴール構造表記法:Goal Structuring Notation)は、議論をグラフィカルにあらわす表記法です。GSNは、議論の構成要素(目標や回答、文脈など)とそれらの間の関係を明確に記述するために使います。GSNで記述した議論は、システムやサービス、組織の安全性やセキュリティといったクリティカルな特性の保証を助けます。

GSNの用途の一つに、セーフティケースの記述が挙げられます。セーフティケースは安全性がどう保証されるかを構造化された議論で示すもので、その安全性の保証は、鉄道や航空機など様々な分野で義務化されています。車載組込みシステムの機能安全規格ISO26262の例でも、安全目標と機能安全要件の定義の為にGSNを活用することができます。

GSNでは目標をどうやって満たすのかを、階層的に下位の目標に分割し、それ以上分割できない目標には、根拠となる回答を示します。その他に、目標の分割をどのような方法で行うかを示す戦略仮定正当化理由また、その目標が成立つ文脈などを使って議論構造を可視化します。それらにより、主張の曖昧さや抜け漏れを掴みやすくし、第三者への説明しやすさも高めます。そのため、安全ケースに限らず、セキュリティやディペンダビリティ、その他の議論構造の可視化などにも活用することができます。



astah*を選ぶ理由


SACM入出力
SACM (Structured Assurance Case Metamodel)(Argumentation Metamodel)の入出力に対応しています。 (OMGのSACM準拠)
より早く!よりきれいに!
直感的な操作性
ユーザーからいただいたフィードバックを基に築いた直感的な作図機能で、より素早くより効率的な描画をアシスト。
astah-gsn plugin script-editor
スクリプトで簡単に
モデルにアクセス
APIを使って手軽にモデルを参照、チェック、自動加工、変換できる、スクリプトプラグインを同梱しています。
チーム開発機能
ファイルの比較・マージ機能で、チーム開発を強力サポート。変更された図やモデルの差分を直感的に確認でき、修正箇所のコンフリクト、不整合を避け、手戻りの発生を減らします。
API拡張
APIで機能性を拡張させて、より使いやすいあなただけのastah*にカスタマイズできます。
マインドマップ
マインドマップ標準搭載。アイディアの探索や発散をマインドマップで行い、マインドマップ上でまとめることにより、素早くGSNが構築できます。

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対象製品


astah* System Safetyは、安全性の高いシステム開発現場のシステムズエンジニアリング、安全分析、プロダクト安全性の論証に至るまで、さまざまな分野の業務を1ツールで支援するモデリングツールです。

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astah* System Safetyの機能


astah*推薦のお言葉


Tim Kelly 様




The use of assurance cases is becoming increasingly widespread in the development and assessment of high integrity systems across many domains (e.g. medical, process industries, nuclear, automotive, transportation and defence). For example, the new automotive safety standard ISO26262 requires the production of a safety case. GSN is an important technique in helping construct and present clear assurance case arguments. It's great to see tools such as astah* - built on top of the SACM and GSN standard, bring tool support for GSN to the growing worldwide community of GSN users, including Japan.


小林 展英 様




株式会社デンソークリエイト プロジェクトセンター シニアデスク


ソフトウェア開発は、人と人の正しい共通理解に支えられた時に最大のパフォーマンスが発揮されると考えています。astah*は、人と人の間で交わされるコミュニケーションをモデル化することで、共通理解の実現を強力に支援してくれるツールです。思考に注力できるような支援機能が適切に備えられ、人に見せるための見映えにも配慮されています。我々が所属する自動車業界では、機能安全対応を見据えて説明責任が果たせる最適な方法論の確立が期待されています。人と人の共通理解を強力に支援してくれるastah*は、この課題に対して我々が期待する一つの解を与えてくれるツールであると期待しています。


所 眞理雄 様




一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会 (DEOS協会) 理事長
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 エグゼクティブ アドバイザー ファウンダー


ディペンダビリティ技術の推進に有用な製品が増えることを歓迎いたします。
我々が、日々開発しているシステムは、様々なシステムと連携しながら常に変化し続けると同時に、利用者にとって安全で安心して使えるシステムであることが求められています。これらの実現の為にディペンダビリティへの取組はますます重要になってきます。astah*がディペンダビリティの推進に貢献されることを期待いたします。

高井 利憲




博士(工学)
株式会社チェンジビジョン チーフエンジニア


システムやソフトウェアの開発において、論証の技術の重要性が高まっています。例えば、異なる技術領域や複数の製品領域の技術者が係わるシステムの開発では、技術的な意思決定を可視化することがプロジェクト成功の鍵といわれています。また、航空宇宙や自動車など安全に係わるシステムでは、第三者認証機関との安全に係わる合意形成を効率的に実施する必要があります。さらに、自動運転システムなどAIを活用したシステムでは、正しく振る舞うだけでなく、その振る舞いに対する説明性が求められています。論証の技術はこれらの課題を解決するために日々進歩しています。astah*は、そのすぐれたユーザインターフェイスにより、現場での論証シーンを強力に支援するだけでなく、論証の技術のプラットフォームともなりうる可能性を秘めたツールです。