状態遷移パスプラグイン

ステートマシン図の状態遷移パスを抽出するプラグインです。
システムの振る舞い仕様は、しばしばステートマシン図で定義されます。そのため、開発されたシステムは、ステートマシン図で定義された通りの振る舞い(状態遷移)をする必要があります。このプラグインを利用して抽出したパスをテストケースとして用いることで、網羅的なテストをサポートします。

概要

インストール


  1. 上記Downloadボタンから statepath-x.x.x.jar ファイルをダウンロードします。
  2. .jarファイルを、astah*図上にドラッグ&ドロップします。
  3. プラグイン概要のダイアログが表示されるので[はい]を選択します。
  4. 次に表示されるメッセージに従ってastah*を再起動します。
    astahプラグイン
  5. 図を開いて、astah*画面右下(拡張ビュー)に[状態遷移パス]タブが表示されていれば、インストールは完了です。
    状態遷移表
  6. 拡張ビューが開かない場合は、メインメニューから[表示]-[拡張ビューの表示/非表示]を選択してください。
    状態遷移表, 拡張ビュー

リファレンス


状態遷移パスのプルダウンメニュー


当プラグインをインストール後、ステートマシン図を含むプロジェクトを開くと、[状態遷移]タブにモデル情報が表示されます。
遷移回数は1~4を選択できます。初期値は2です。
状態遷移パス(遷移回数2)


パス選択時のハイライト


抽出された状態遷移パスを選択すると、対応する状態が黄色、遷移が赤にハイライトされます。 状態遷移パスハイライト


擬似状態の扱い


状態遷移パスタブにおいて、擬似状態は展開されます。
下図の場合、[相手が通話中]と[相手が待機中]の2つの発信イベントに展開されます。
状態遷移パス擬似状態



サブマシンを含む入れ子状態の扱い


状態遷移パスは、サブマシンを含む入れ子状態に関連する遷移は、コンテナとなる親状態の遷移に変換されます。

入れ子状態に関連するステートマシン図 入れ子状態に関連する遷移パス


利用方法


    ステートマシン図を元に状態遷移パスを表示する

    1. 次のようなステートマシン図を用意します。(ステートマシン図の書き方はこちら)
    2. ステートマシン図のサンプル
    3. 遷移回数のプルダウンメニューで「1」を設定します。
      「経路番号1: 待機中 → 着信 → 着信中」のような遷移1回のパスが列挙されます。
    4. 状態遷移パス(遷移回数1)
    5. 遷移3回のパスを全て抽出するために、遷移回数のプルダウンメニューで「3」を設定します。
    6. 遷移回数を3に変更
    7. その結果、”経路番号1: 待機中 → 着信 → 着信中 → 切断 → 待機中 → 発信[相手が通話中] → 待機中”のような遷移3回のパスがすべてリストされます。
    8. 状態遷移パス(遷移回数3)


状態遷移パスの内容を Microsoft Excel にエクスポートする方法

出力したExcelは作成したソフトウェア成果物のテストケースとしても利用できます。

  1. [Excelにエクスポート]ボタンをクリックします。
  2. Excelにエクスポートボタン
  3. エクスポートダイアログが表示されます。[生成]ボタンをクリックすると状態遷移表パスの内容が出力されます。
  4. エクスポート画面
  5. 遷移3回のすべてのパスがExcelにエクスポートされ、テストケース仕様書として使用できます。
  6. 出力されたExcel画面


旧バージョンのダウンロード

対応エディション リリース日 バージョン ダウンロード
astah* professional、UML
6.6.0 - 8.3 及び
astah* System Safety 5.0
2019.4.11 1.3.4 Download