あらかじめ独自に定義したタグ付き値を自動でモデルに設定することができます。
タグ付き値を定義する
ユーザーホーム/.astah/professionalディレクトリに、astah_customproperty_def.propertiesという定義ファイルを作成します。
タグ付き値の名前、対象モデルの種別、対象ステレオタイプ、デフォルト値、定義を設定します。
定義ファイルの例
次の例では、クラスにstereotype0というステレオタイプを設定した場合、creator1というタグ付き値が追加され、その値には、Dendyが設定されます。
また、ユースケースとパッケージにstereotype1というステレオタイプを設定した場合、creator2というタグ付き値が追加され、その値には、Tonyが設定されます。
tag.id_001.name=creator1 tag.id_001.target=Class tag.id_001.stereotype=stereotype0 tag.id_001.defaultvalue=Dendy tag.id_001.definition=The creator of a model tag.id_002.name=creator2 tag.id_002.target=UseCase,Package tag.id_002.stereotype=stereotype1 tag.id_002.defaultvalue=Tony tag.id_002.definition=The creator of a model
種類 | キー | 説明 |
タグの名前 | tag.xxx.name | |
対象モデル種別 | tag.xxx.target |
ステレオタイプを設定する対象となるモデルの種別です。 必須で、複数指定できます。 不正な文字列が含まれた場合は読み取ることができませんので、 注意してください。 参照: tag.xxx.targetに設定する文字列の一覧表 |
対象ステレオタイプ | tag.xxx.stereotype | 一つまで指定でき、空にできます。 |
デフォルト値 | tag.xxx.defaultvalue | デフォルトで値を設定したくない場合は、空にできます。 |
定義 | tag.xxx.definition | この定義の説明で、画面上は表示されません。空にできます。 |
- xxxはIDで、プロパティファイル内固有のIDを設定してください。
- 定義ファイル内の日本語は次の方法でASCII化してください。
ASCII化の方法
ASCII化の方法1:Javaのnative2asciiコマンドを使用する
- JDKをインストールする
- 環境変数 JAVA_HOME を設定後、環境変数Pathに%JAVA_HOME%\binを追加
- コマンドプロンプトからJavaのnative2asciiコマンドでASCIIに変換
例) UTF-8で作成したファイルをastah_customproperty_def.propertiesに変換する場合
UTF-8の部分は、変換元ファイルのエンコードを指定してください
native2ascii -encoding UTF-8 xxxx(変換前のファイル名) astah_customproperty_def.properties
ASCII化の方法2:EclipseプラグインのPropertiesEditorを使用する
タグ付き値を反映する
定義したタグ付き値をプロジェクトに反映します。
- [ツール]–[ユーザー定義タグ付値の反映]を選択すると、定義ファイルの内容を元に、定義が一致するモデルに対してタグ付き値が追加設定されます。
- タグ付き値の反映時に、同じタグ名を持つタグ付き値が存在し、かつタグ付き値の値が変更されていた場合は、その値が保持されます。
- 一度ユーザー定義タグ付き値が反映されたプロジェクトでは、モデル要素の新規作成時に、自動的にタグ付き値が設定されます。
tag.xxx.targetに設定する文字列の一覧
モデル名 | 設定する文字列 | モデル名 | 設定する文字列 | |
モデル | Model | Createメッセージ | CreateMessage | |
サブシステム | Subsystem | Destroyメッセージ | DestroyMessage | |
パッケージ | Package | リプライメッセージ | ReturnMessage | |
クラス図 | ClassDiagram | 複合フラグメント | CombinedFragment | |
クラス | Class | 相互作用の利用 | InteractionUse | |
属性 | Attribute | 状態不変式 | StateInvariant | |
操作 | Method | コミュニケーション図 | CommunicationDiagram | |
関連 | Association | メッセージ (コミュニケーション図) |
MessageCL | |
関連端 | AssociationRole | コンポーネント図 | ComponentDiagram | |
関連クラス | AssociationClass | コンポーネント | Component | |
汎化 | Generalization | 成果物 | Artifact | |
インタフェース | Interface | 配置図 | DeploymentDiagram | |
依存 | Dependency | ノード | Node | |
Entity | Entity | ノードインスタンス | NodeInstance | |
Boundary | Boundary | コンポーネントインスタンス | ComponentInstance | |
Control | Control | ノート | Comment | |
インスタンス仕様 | Object | フローチャート | Flowchart | |
リンク (オブジェクト図・ コミュケーション図) |
Link | フロー要素 | FlowElement | |
ユースケース図 | UseCaseDiagram | データフロー図 | DataFlowDiagram | |
アクター | Actor | 外部エンティティ | ExternalEntity | |
ユースケース | UseCase | データストア | DataStore | |
拡張 | Extend | データフロー | DataFlow | |
包含 | Include | アンカー | Anchor | |
ステートマシン図 | StateChartDiagram, StatemachineDiagram | ER図 | ERDiagram | |
状態 | State | ERエンティティ | EREntity | |
サブマシン状態 | SubmachineState | ER属性 | ERAttribute | |
スタブ状態 | StubState | ドメイン | Domain | |
アクティビティ図 | ActivityDiagram | リレーションシップ | ERRelationship | |
パーティション | Partition | 多対多型リレーションシップ | ManyToManyRelationship | |
アクション | Action | サブタイプリレーションシップ | Subtype | |
振る舞い呼び出しアクション | CallBehaviorAction | CRUD | CRUD | |
遷移 | Transition | 要求図 | RequirementDiagram | |
オブジェクトノード | ObjectNode | 要求テーブル | RequiementTable | |
シーケンス図 | SequenceDiagram | 要求 | Requirement | |
ライフライン (シーケンス図・コミュニケーション図) |
LifeLine | テストケース | TestCase | |
メッセージ (シーケンス図) | Message | トレーサビリティマップ | TraceabilityMap |