ソフトウェア開発は、次の3つの側面からシステムを捉えて設計を進めます。
- 機 能:どのようなサービスや処理を提供するか
- 構 造:どのような要素をどのように関係づけて構成するか
- 振舞い:どのような処理を実行するのか
本チュートリアルでは、このうち「振舞い」の設計に使うステートマシン図の描き方と、図を描いた後に、状態遷移表を使って仕様漏れなどを確認する方法を、CDプレーヤー操作システムを題材に用いて紹介します。
このチュートリアルで学べること
UMLステートマシン図を使って、状態に基づく振舞いのモデルを作成する方法、さらに状態遷移表を使った効率的な、仕様の抜け漏れ確認の方法学びます。
作成するモデル図:ステートマシン図, 状態遷移表
- ステートマシン図の描き方
- 図を描いた後に、状態遷移表を使って仕様漏れなどを確認する方法
対象者
- モデリングやUMLステートマシン図、状態の遷移についてこれから学ぼうとしている方
- astah*を操作しながら、ステートマシン図の作成及び、ステートマシン図と状態遷移表の往来を学びたい方
- ソフトウェアの開発に携わっている方
資料イメージを確認
ダウンロード資料
- チュートリアル(PDF)
- 例題モデル-ステートマシン図(astahファイル)
ツール
- astah* professional
ライセンスをお持ちでない方はトライアル版をご使用ください。 - 状態遷移表プラグイン(無償)
作者情報
久保秋 真 (くぼあき しん)
株式会社チェンジビジョン シニアコンサルタント。
メーカー系ソフトウェア開発会社の組込みシステム開発、LEGO® Mindstorms®をを利用した技術研修の教材開発、講師などに従事。
現在は、オブジェクト指向、モデル駆動開発、アジャイル開発に関するコンサルティング、導入支援(無料オンライン相談会)、UMLセミナーをはじめとする技術者教育などに従事。
ETロボコン本部モデル審査員。情報処理学会、日本ソフトウェア科学会会員。日本大学生産工学部、早稲田大学理工学術院、関東学院大学理工学部非常勤講師。トップエスイー、スマートエスイー講師。
Topics
- はじめに
- ステートマシン図の作成
- できごとを「待つ」場面を探す
- できごとが起きた時の処理を追加する
- イベントとアクションに基づいて状態名をつける
- 段階的に振舞いを追加する
- ステートマシン図を使ってフレームの状態を表す
- 状態遷移表を用いて
状態遷移を確認する - 前状態―後状態
- 状態―イベント
- まとめ
- 振舞いの設計とステートマシン図について
- イベント
- 状態
- アクション
- 状態遷移
- 状態遷移図とステートマシン図