作業中のプロジェクトと、他のプロジェクトを比較します。
図の比較画面のサンプル

プロジェクトを比較する

  1. 比較したいプロジェクトを開きます
  2. [ファイル]-[プロジェクトの比較]を選択します
    プロジェクトの比較メニュー
  3. 比較したいプロジェクトを選択して[開く]をクリックします
  4. [プロジェクトの比較]ダイアログが開きます

比較ダイアログ


プロジェクトの比較ダイアログ

差分ツリー

差分ツリーは、画面左側のビューで、作業中のプロジェクトと比較するプロジェクトの差分を表示します。



アイコン

ツリー上には、差分の種類を表す下記アイコンが図やモデル上に表示されます。

作業中のプロジェクトにのみ存在するモデル
比較するプロジェクトにのみ存在するモデル
両方のプロジェクトに存在するモデル


差分のみを表示する

差分のある要素のみをツリー上に表示したい場合は、ツリー上部にある[ツリー上に差分のみ表示]をONにします。
差分のみ表示のチェックボックス


表示情報の差分を除く

差分が図上の表示情報のみ(色や位置座標)の項目は、[表示情報の差分を除く]をONにすることで、リストから隠すことができます。
差分を除くのチェックボックス


図の比較

図を並べてビジュアルに比較することができます。CRUD以外の全図の全要素が比較の対象です。

  1. 差分ツリー上で図名をダブルクリックするか、ツリー下の[図比較]ボタンをクリックします。
  2. 2つの図が並べて表示されます。実際に図を見比べながら、差分を確認することができます。
    図の比較

図の違いは、下記の色枠で示されます。

緑色の枠に囲まれる図要素 作業中の図にのみ存在する図要素
赤色の枠に囲まれる図要素 比較する図にのみ存在する図要素
黄色の枠に囲まれる図要素 両方の図に存在し、内容が異なる図要素


差分一覧

画面右側の一覧で、選択した要素が持つ差分とその内容を一覧を表示します。




Ver10.0 (2024年10月30日リリース) 追加機能

[要素が異なる理由]のセルにマウスオーバーすると、ステレオタイプ、タグ付き値などの差分の詳細がツールチップで表示されます。
比較結果をエクスポートすると、詳細もcsvファイルに出力されます。



対象範囲の設定

画面右側の差分一覧に表示する対象範囲は、2つのオプションで設定することができます。

  • ツリーで選択した要素の配下の差分も対象とする
    差分一覧に、差分ツリーで選択した要素の配下の差分を表示します。
  • 表示情報の差分を除く
    差分一覧から表示情報のみの差分(図要素の色や、僅かな位置の移動など)を除きます。


コンフリクト一覧

選択した要素が持つ差分とその内容を一覧表示します。

要素が異なる理由 作業中のプロジェクトにだけあります
作業中のプロジェクトには存在しますが、比較するプロジェクトには存在しない要素です。背景が緑色で表示されます。
比較中のプロジェクトにだけあります
比較するプロジェクトには存在しますが、作業中のプロジェクトには存在しない要素です。背景が赤色で表示されます。
名前空間が異なっています
どちらのプロジェクトにも存在しますが、要素の名前空間が異なります。
内容が異なっています
どちらのプロジェクトにも存在しますが、要素の内容(可視性など)が異なります。
名前が異なっています
どちらのプロジェクトにも存在しますが、要素の名前が異なります。
接続先が異なっています
どちらのプロジェクトにも存在しますが、要素の接続先が異なります。
表示情報のみが異なっています
作業中のプロジェクト、比較するプロジェクトの両方に存在しますが、表示に関する情報のみが異なります。
異なる図が存在します
ステートマシン図、アクティビティ図、シーケンス図、コミュニケーション図、フローチャート、データフロー図、CRUD、マインドマップは、作業プロジェクトと比較するプロジェクトに両方に存在しますが、要素の内容が異なります。同じ図がある場合に表示されます。
名前が同じですが異なるモデルです
同じ名前空間に同名の同じモデルを作成した場合に表示されます。
種類 要素の種類を表示します。
作業中の要素 作業中の要素の名前を表示します。要素に名前が付けられていない場合は、空欄になります。
作業中の要素の名前空間 作業中の要素の名前を表示します。要素が名前を持たない場合は、空欄になります。
比較要素の名前 比較要素の名前を表示します。要素に名前が付けられていない場合は、空欄になります。
比較要素の名前空間 比較要素の名前を表示します。要素が名前を持たない場合は、空欄になります。


比較結果を出力する

出力先ファイル、文字コードを指定して[エクスポート]ボタンをクリックします。
差分一覧に表示された内容、ツールチップで表示される差分の詳細を、csvファイルに出力できます。


出力の対象と内容
  • 対象: 全図
  • 対象モデル: パッケージ、モデル、サブシステム、クラス、インタフェース、コントロール、バウンダリ、エンティティ、アクター、ユースケース、コンポーネント、ノード、外部エンティティ、 データストア、ERモデル、ERドメイン、ERデータタイプ、ERエンティティ、要求、テストケース
  • 出力内容

    比較結果 ・-: 比較するプロジェクトにのみ存在するモデル
    ・+: 作業中のプロジェクトにのみ存在するモデル
    ・* : 両方のプロジェクトに存在するモデル
    モデルの種類 図やモデルの種類
    モデルの名前空間と名前 モデル空間と名前


コマンドラインを使って比較する

astah*インストールフォルダに含まれるastah-commandw.exe(Windowsの場合)やastah-command.sh(Mac、Linuxの場合)を使用して、コマンドラインからプロジェクトの比較を行えます。(コマンドラインツールを使う)
-diffと比較したい2つのファイルを引数に与えてください。

Windows
astah-commandw.exe -diff base.asta ref.asta

Mac/Linux
astah-command.sh -diff base.asta ref.asta