不整合検出プラグイン

クラス図とシーケンス図の不整合をチェックする機能です。
ライフラインのベースとなるクラスやメソッドの存在、クラス間の関係、可視性などを元に、シーケンス図で描かれている相互作用の不整合を検出し、警告します。また、検出された不整合項目一覧は、Excelに出力できます。

概要



astah, 不整合チェックプラグイン

インストール方法

  1. 上記Downloadボタンから qualitysuite_consistent-x.x.x.jar ファイルをダウンロードします。
  2. .jar ファイルを、astah*図上にドラッグ&ドロップします。
  3. プラグイン概要のダイアログが表示されるので[はい]を選択します。
  4. 次に表示されるメッセージに従ってastah*を再起動します。
    astahプラグイン
  5. 図を開いて、astah*画面右下(拡張ビュー)に[不整合]タブが表示されていれば、インストールは完了です。
    不整合チェックプラグイン
  6. 拡張ビューが開かない場合は、[表示] - [拡張ビューの表示/非表示]をクリックしてください。
    拡張ビュー



リファレンス

当プラグインをインストール後にシーケンス図を含むファイルを開くと、情報が[不整合]タブに表示されます。


各カラムの説明


不整合チェックプラグイン
カラム名 説明

各ボタンの説明


不整合チェックプラグイン
ボタン名 説明


エラーチェック


プロジェクト内の全シーケンス図の全メッセージに対して不整合をチェックします。表示対象エラー名、エラー内容は下記の通りです。

優先順位 エラーメッセージ名 エラー
レベル
エラー内容 備考

不整合に対する操作


不整合ビューに表示された各行に対してできる操作は次の通りです。

不整合チェックリストに対してできる機能
  • エラー行のクリック
  • エラー行のダブルクリック
    • 選択した行の要素の図要素があれば、図を表示します。
    • エラー対象の図要素を図の中心に表示し、選択状態にします。
    • 複数図要素がある場合は、1つ目の図要素を表示します。
    • 図要素がない場合は、何も表示しません。
  • 図要素へジャンプ
    • 右クリック後して[図要素へジャンプ]を選択し、図を選択すると、不整合のあった図要素を表示します。
    • 図要素が存在しない要素の場合は、[図要素へジャンプ]は非活性です。
    • エラー対象の図要素を図の中心に表示し、選択状態にします。
    • 複数図要素がある場合は、一つ目の図要素を表示します。
    図要素へジャンプ
  • 構造ツリーのモデルへジャンプ
    • 右クリック後[構造ツリーのモデルへジャンプ]を選択すると、構造ツリー上のモデルを選択します。
    • 構造ツリー上に表示されない要素を選択した場合は、[構造ツリーのモデルへジャンプ]は非活性です。


QuickFix(未対応)


右クリック後[QuickFix]を選択すると、解決の提案が可能な不整合について、複数の解決提案を表示します。
但し、解決の提案がない不整合については、[QuickFix]は非活性となります。


利用方法


検出された不整合の解消例

  1. 拡張ビューの[不整合]タブを選択します。エラーメッセージの一覧が表示されます。
    一番上に「ライフライン(undefined)のベースクラスが存在しません」というエラーが出ているので、これを解決しましょう。
    まずは、右クリックして[図要素へジャンプ] - [(表示される図名)]をクリックします。
  2. 図要素にジャンプ
  3. 対象の図が開きます。undefinedライフラインを選択して、プロパティビューの[ベース]タブで[新規作成]ボタンを押してベースクラスを作成します。ベースクラスは、下記のように新規作成することもできますし、
  4. ベースクラスの新規作成

    プロジェクト内に存在するクラスを選択してして設定することも可能です。設定方法は、操作ガイドもご参照ください

    ベースクラスの選択
  5. これで一つエラーを解消できました。解消されると、エラー行が[不整合]タブからエラーが消えます。
    次は「操作が存在しません」というエラーを解消しましょう。先ほどと同様に[図要素へジャンプ]-[シーケンス図名]をクリックして図を開きます。 対象のメッセージを選択して、プロパティビューの[ベース]タブの[新規作成]から操作を設定しましょう。新規作成、もしくは
  6. 操作の新規作成

    ターゲットライフラインのベースクラスが持つ操作一覧から選択して設定することもできます。設定方法は、操作ガイドもご参照ください

    操作の選択
  7. 次は「参照ができない」エラーを解消しましょう。
  8. 参照ができない旨のメッセージ
  9. クラス図を表示して、足りないクラスを追加し、クラス間に適当な関連を持たせることでエラーを解消できます。
  10. クラス追加しエラー解決

不整合タブの内容をMicrosoft Excelにエクスポートする

  1. [不整合]タブ右端にある[Excelにエクスポート]ボタンをクリックします。
    Excelにエクスポートボタン
  2. エクスポートダイアログが表示されます。[生成]ボタンをクリックすると不整合タブの内容が出力されます。
    エクスポート画面
  3. 「作成したドキュメントを自動的に開く」チェックボックスにチェックがある場合、Excelに出力後、そのファイルが開きます。
    出力されたExcel画面

旧バージョンのダウンロード

対応エディション リリース日 バージョン ダウンロード
astah* professional、UML
6.8 - 8.3
2019.4.11 1.3.5 Download