データフロー図とは、データの入出力や流れを可視化する図で、astah*ではデマルコ式、ゲイン・サーソン式の両記法を使って簡単に作図できます。 作図以外にも、CRUDとの連携や、プロセス階層表のExcel出力、UML、ER図、マインドマップとの連携などにも対応しています。
データフロー図のサンプル


作成する

  • メインメニュー[図] - [データフロー図]から[新規作成]または[テンプレートから作成]を選択する
  • 構造ツリーで、ポップアップメニューから作成する


図の表記を切り替える

astah*では、デマルコ式とゲーン/サーソン式の2つの記法に対応しています。
表記を切り替える方法は3つあります。

  • 図上を右クリックして[図の表記]から
  • 構造ツリーのDFDのポップアップメニューから
  • DFDのプロパティビューから
TIPS: デフォルトの表記を指定する
システムプロパティで、デフォルトの表記を指定できます。


データフロー図のツールパレット

デマルコ式

DFDデマルコ表記のツールバー
ゲーン/サーソン式

DFDゲイン/サーソン表記のツールバー

デマルコ式 ゲイン/
サーソン式
ボタンの名称と内容
EREntity relationidentify ie 外部エンティティ
relationidentify relationidentify ie プロセス
relationnonidentify relationnonidentify ie データストア
relationmany アンカー
subtype データフロー
subtype データフロー (双方向)
その他は 共通のツールボタンをご確認ください。


外部エンティティ

ツールパレットの[外部エンティティ]を選択して図上をクリックします。
外部エンティティの表記は、図上に1つある場合と複数存在する場合で異なります。

単数の場合 (デマルコ式、ゲイン/サーソン式)

一つの図上に複数存在する場合 (デマルコ式、ゲイン/サーソン式)



プロセス

プロセスを作成する

プロセスを作成する方法は2つあります。

  1. データフロー図上をダブルクリックする
  2. ツールパレットで[プロセス]を選択して、図上をクリックする
TIPS: プロセスを自由変形する。
プロセスの形状は、縦幅や横幅をそれぞれ自由に変えることができます。
ルック&フィールの変更メニュー


IDを追加する

プロセスにIDを追加する方法は2つあります。

  1. 図上で、プロセスの上部をダブルクリックして入力する
  2. プロセスプロパティの[ベース]タブ、プロセス欄から追加する


担当者を追加する

プロセスに担当者を追加する方法は2つあります。

  1. 図上で、プロセスの上部をダブルクリックして入力する
  2. プロセスプロパティの[ベース]タブ、担当者欄から追加する


ユースケースに変換する

図上でプロセスのポップアップメニューから[ユースケースに変換]を選択して、[UMLモデル変換ダイアログ]で必要なオプションにつけて変換します。



データストア

ツールパレットの[データストア]を選択して図上をクリックします。
データストアの表記は、図上に1つある場合と複数存在する場合で異なります。

単数の場合 (デマルコ式、ゲイン/サーソン式)


一つの図上に複数存在する場合 (デマルコ式、ゲイン/サーソン式)



アンカー

アンカーは別の図にあるプロセスに接続するデータフローを表現するために使います。



データフロー

データフローを作成する

ツールパレットの[データフロー]を選択して図上をクリックします。

Datalow

ERエンティティに変換する

構造ツリーでエンティティのポップアップメニューから[ERエンティティに変換]を選択して、[ERモデル変換ダイアログ]で必要なオプションにつけて変換します。
詳細は、こちらを参照ください。



階層表をExcel出力する

データフロー図の階層表をExcelに出力することができます。 構造ツリーでデータフロー図のポップアップメニューから[データフロー図(DFD)階層表をExcelファイルに出力]を選択します。


(例) 階層表




階層構造をツリー形式で表示する

データの流れを表現するデータフロー図の階層構造を階層ツリーで表示することができます。階層ツリーの表示は、[システムプロパティ] - [プロジェクトビュー]にて [階層ツリーを表示する]オプションを有効にして、astah*を再起動します。